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IP67 vs IP68:防水等級のなど性能面のと選び方

Blog_IP67 VS. IP68
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自動車産業や重機産業では、照明機器の防水性と防塵性は極めて重要です。泥だらけの田んぼで稼働するトラクター、混雑した港湾で稼働するフォークリフト、過酷な環境で稼働する建設機械や鉱山機械など、信頼性の高い保護等級が、作業灯や車両照明システムの安定した性能を保証します。

ヘッドライトや作業灯を選ぶ際、IP67とIP68は最も一般的な防水・防塵規格です。しかし、これらの規格の違いは何でしょうか?また、自動車や産業用途における照明のニーズに応じて、どのように選べば良いのでしょうか?詳しく見​​ていきましょう。

一、IP防水・防塵等級とは何ですか?

IP 等級 (Ingress Protection) は、国際電気標準会議 (IEC) によって定義され、電子機器がほこりや水に対して提供する保護レベルを測定します。

IP = 侵入保護

  • 最初の数字(0~6)=防塵レベル(6は完全防塵を意味します)
  • 2つ目の数字(0~9K) = 防水レベル(7と8は高防水グレード)

なぜ自動車業界は特に必要とされているのでしょうか?

例:
IP67 = 完全防塵、水深1メートルに30分間浸漬しても耐える。
IP68 = 完全防塵、水深1メートルを超える水深に長時間浸漬しても耐える(通常は1.5メートル以上、メーカーによって異なります)。
自動車用ライトや作業灯の場合、これらの規格は雨、泥、高圧洗車、または過酷な気象条件に耐えられるかどうかを判定します。

二、IP67とIP68の主な違い

どちらも高度な保護機能を備えていますが、次のような点が異なります。

特徴IP67IP68
防塵完全な防塵完全な防塵
防水性能(ぼうすいせいのう)1mまで30分間浸漬可能1mを超える浸水(メーカーによって1.5~3m)、長期
最適なユースケース雨天での走行、断続的な水の飛沫、屋外使用に対応連続的な水中使用や過酷な環境下での使用に対応
コスト低コスト\高コスト

自動車および作業灯の用途において:

IP67 ライト

日常走行、農業機械、泥はねや水しぶき、短時間の雨などが発生する環境に最適です。

IP68 ライト

鉱山現場、トンネル作業、船舶用途、港湾作業など、水や粉塵への長時間の曝露が想定される過酷な環境に最適です。

三、 作業灯におけるIP67とIP68の用途

産業によって求められる保護レベルは異なります。以下は代表的な3種類の作業灯と推奨される防護等級です。

農業用作業灯(トラクター・農業機械)

  • 要求事項: ほこり、泥、水しぶきや大雨に耐え、夜間作業でも十分な明るさを確保する必要があります。
  • 推奨等級: 一般的な農作業や屋外環境では IP67 で十分対応可能です

フォークリフト用作業灯

  • 要求事項: 倉庫や港湾での使用時に、ほこり、水分、振動に強い構造が求められます。
  • 推奨等級: IP67 以上が適しています。屋外で常に雨にさらされるフォークリフトの場合は IP68 を推奨します。

建設機械・鉱山機械用作業灯

  • 要求事項: 高粉塵、高湿度、長時間の水濡れなど、極めて過酷な環境での稼働に耐える必要があります。
  • 推奨等級: IP68 が必須であり、鉱山、トンネル、海上などの環境での連続運転を保証します。

また、LEDヘッドライト、フォグランプ、オフロード用スポットライト も、雨天走行やオフロード、建設現場などの厳しい条件下で信頼性を確保するため、一般的に IP67またはIP68 が採用されています。

ブログ_IP67 VS IP68_侵入保護(IP)等級
ブログ_IP67 VS IP68_侵入保護(IP)等級

四、 適切な防水等級の選び方?

作業灯や車両用照明を選定する際は、以下のポイントを考慮してください。

  1. 使用環境
    • 一般道路での走行や農作業 → IP67 で十分
    • 鉱山、建設現場、海上やオフショア環境 → IP68 を推奨
  2. コストとニーズのバランス
    • IP68製品は一般的に価格が高めですが、過酷な環境ではメンテナンスや交換のコストを削減できます。
  3. 規制および安全基準
    • 一部の地域では、産業用、鉱山用、海洋用照明製品に対して、より厳しい基準が求められる場合があります。

適切な防水等級を選ぶことで、製品寿命を延ばすだけでなく、重要な状況下での照明トラブルを防ぎ、作業現場の安全性を確保することができます。

IP_IP等級とは

五、IP67 と IP68 に関するFAQ:保護等級の違いとは?

Q1:IP68は完全防水を意味しますか?

必ずしもそうではありません。
IP68は「1メートルを超える水深での浸水」に耐えられることを示しますが、水深や時間はメーカーによって異なります。一般的には 1.5メートルで30分以上 が目安とされています。

Q2:IP67の作業灯は屋外の雨天環境で使用できますか?

はい、可能です。
IP67等級のライトは、雨、水しぶき、湿潤な環境に十分対応できるため、自動車、農業機械、建設機械などで安心して使用できます。
ただし、長時間の水没や海上環境 で使用する場合は、塩水、波、湿気に強い IP68 を推奨します。

Q3:自動車用照明にはIP67とIP68のどちらを選ぶべきですか?

陸上で使用する自動車、トラクター、建設機械などには IP67またはIP68 のどちらも適しています。
一方、船舶や海上照明 などの過酷な海洋環境では、より安全な IP68 を選ぶことをおすすめします。

Q4:IP68ライトはIP67よりも耐久性がありますか?

防水性能の面では はい。
しかし、全体的な耐久性は製造品質、耐振動性能、使用素材などにも大きく左右されます。

まとめ

農業用作業灯、フォークリフト用照明、建設・鉱山機械用ライトなど、適切なIP等級の選択は、安全性と作業効率に直結します。

  • IP67:日常的な用途には十分対応可能。
  • IP68:過酷または海洋環境での使用に最適。

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